ワムールベベ ベビーサイン @神戸

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風疹流行中・・・

今年は風疹(ふうしん)の患者さんが急増していますね
特に大都市に多く、厚生労働省の発表によると、東京都・大阪府・神奈川県・兵庫県
ここ数週間、1週間ごとの新たな患者数のトップ4位を占めています

風疹の一番の問題は、妊娠初期に感染すると、赤ちゃんが目や耳、心臓、発達などに
障がいが出る“先天性風疹症候群”を持って生まれてくる可能性があるということ

そんな風疹がなぜこんなに広がっているかというと・・・
「風疹の抗体を持っていない=風疹の予防接種をしていない」人が多いからなんです。
そうなると、インフルエンザウイルスよりも感染力の強い風疹ウイルスは、
あっという間に広がってしまいます

事実、妊娠・出産して子育てに突入していく20~40歳代を中心に、
予防接種制度の変遷の中で風疹ワクチンを接種できていない方が多く、
ちょうどその世代で感染が広がっているのですね
逆に、きちんと2回接種している世代への感染は少ないです

風疹にかからない・広げないためには、予防接種が大切
風疹のワクチンは妊娠の可能性がある女性、妊娠中の女性は接種できないので、
社会全体で風疹を減らして、これから生まれてくる赤ちゃんを守っていきたいですね


現在、風疹単独のワクチンは全国的に不足していますので、料金は少し高くなりますが、
麻疹(はしか)も一緒に予防できる“麻疹風疹混合ワクチン”での接種がおすすめです。
費用を補助する自治体も増えてきていますので、確認してみてもいいかもしれません

出産経験のある女性は、出産時に風疹の抗体検査をしているはずですので、
まずはそちらを確認してみてください
なお、母子手帳を見るなどしても接種したか、罹患したか、よく分からない、という場合は、
重ねて接種しても問題はありません。
また、女性は風疹ワクチンの予防接種前1ヵ月、予防接種後2ヵ月の避妊が必要です


以下に、年齢別の接種状況をまとめておきますね
<S37年4月1日以前生まれ>
 制度なし=接種していない。
<S37年4月2日~S54年4月1日生まれ>:S52年から女子中学生のみ定期接種化
 男性は制度なし=接種していない。
 女性は中学生の時に1回、学校での集団接種。
<S54年4月2日~H2年4月1日生まれ>:H7年度から男子中学生と幼児へも接種開始
 男女とも1回接種だが、医療機関での個別接種だったため、中学生の接種率が低い。
<H2年4月2日以降生まれ>:H18年度から2回接種に
 男女とも2回個別接種だが、H2年4月2日~H7年4月1日生まれは接種率が低い。


もっと詳しく知りたい方は、こちらのサイトが参考になります
http://www3.nhk.or.jp/news/stopfushin/


| ◆子どもの予防接種 | 22:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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予防接種を迷ったら・・・

赤ちゃんが生まれると、たくさんの予防接種が待ち構えていますよね
ここ数年で、欧米ではずっと前から接種されてきたワクチンが日本でも承認され、
接種できるワクチンの種類が増えたので、
スケジュールに頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか
そういう私も、看護師として働いている小児科クリニックでスケジュールを立てるときは、
頭がフル回転しています

さて、その予防接種の役割って何??って考えたことありますか
もちろん、一番は、ワクチンを接種した本人を、その病気から守ること。
でも、それだけではなく、その感染症の流行を防いで、社会を守る、という役割もあります。
そして、現在、そうやって守られてきた社会で、私たちは安心して暮らすことができています。

ただ、予防接種は副反応がゼロではないわけで、
接種をためらっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
私自身、職業上、今までに色々な予防接種を受けてきましたが、
副反応を考えると躊躇してしまう気持ちが全くなかったわけではありません。

でも、
予防接種の副反応のリスクと、実際にその病気にかかったときのリスクを比べたら・・・
予防接種で得られるメリットを考えたら・・・
必要以上に怖がらなくてもいいのかな、と思いました


実は欧米では、ワクチンに対する考え方が大きく違っています。
ワクチンの同時接種は当たり前
  (日本でも同時接種は増えてきました。)
予防接種後は発熱することを想定して、あらかじめ解熱剤が渡される
  (体が免疫を作るうえで、発熱などの副反応は起こる、という考え方。
   風邪をひいて発熱、そしてそのウイルスに対する免疫ができる、というのと同じですね。)

規定の予防接種を終えていないと入園・入学ができない
  (他の生徒さんを守るためにも、予防接種は義務と考えられているのですね。)

日本は欧米と比べて、“ワクチン後進国”と言われています。
日本ではメリットよりも副反応のことを大きく取り上げる傾向があるので、
その影響もあるのかもしれませんね。


もちろん、心配なことや疑問点があれば、接種前に医師に尋ねてみて、
ギモンは解決してくださいね
また、予防接種を含めて医療の情報は日々変わっています。
正しい情報をうまく取り入れて、赤ちゃんを病気から守っていけるといいですね


| ◆子どもの予防接種 | 22:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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予防接種法が変わりました

“改正予防接種法”が、今日成立しました
おとといの時点でまだ成立していなかったので、
今年度中には無理かなぁと思っていたのですが、ギリギリセーフ

これで、今まで任意接種で自治体によって対応がバラバラだった
  ヒブワクチン
  肺炎球菌ワクチン
  子宮頸癌ワクチン

が、4月1日から定期接種になります


4月1日からは、予防接種に関して他にもいくつかの変更点が
BCGの対象者が、「生後6ヵ月まで」から「生後1歳に至るまで」に変更になります。
平成7年4月2日~5月31日生まれの方も、20歳未満の間、
  日本脳炎の定期予防接種を受けることができるようになりました。
  (今までは平成7年6月1日~平成19年4月1日生まれの方でしたが、拡大されました。)
MR(麻疹・風疹)ワクチンの第3期・第4期の定期接種が3月31日で終了します。
  (平成20年度より時限措置として実施してきた第3期(中1)と第4期(高3)の接種が、
   期限を迎えました。)


私が小児科クリニックで働き始めてからのこの5年半で、
日本の予防接種の制度はどんどん変わっています
一度覚えたことをどんどん覚えなおさないといけないので、大変
でも、まだまだ世界の先進国の中では保守的な日本・・・
私たちの意識もどんどん変えていかないといけないですね


| ◆子どもの予防接種 | 22:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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